外来化学療法の普及により患者さんが日常生活を送りながら治療を受けられるため自分のライフスタイルを保てるようになりました。これは、さまざまな薬物療法が開発され、制吐剤などの副作用対策が進歩したためです。
当院では患者さんがこのようながん化学療法を安心して受けられるように平成14年8月より外来化学療法センター(現:通院治療センター)を開設しました。ベッドの数はリクライニングチェアー11台と治療用ベッド5床があり、患者さんの体調に合わせて選ぶことが可能となっています。全てのベッドにはテレビを備えています。また患者さんがリラックスして治療を受けることができるように、常に音楽を流しています。(冷蔵庫はありません)
ここでは様々な診療科がこのセンターを利用し、各科全ての処方を薬剤師が監査し、安全で無菌的に調製しています。当院では、医師、薬剤師、看護師などがチームを作り、各々の専門性を生かして協力し合いながら安全で質の高い医療を提供できるように心がけています。
センター長 | 船津 健太郎(診療部統括部長 消化器病センター長) |
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常駐スタッフ | 臼井美和(がん化学療法看護認定看護師) 鈴木有希子(がん化学療法看護認定看護師) 外来看護師4名 各科外来担当医師 |
治療開始時には、治療が継続できるように使用する薬剤の特性に合わせて副作用への対処法やセルフケアについて説明を行っています。また、アピアランスケア(外見変化へのケア)として脱毛や爪変化へのケアも対応しております。
ウィッグのサンプルも展示し、実際手に取り見ていただくこともできます。
就労や経済的な相談にも応じており、必要な時は専門的な職種のスタッフと連携し支援を行っております。
当センターは安心・安全な治療を患者さんに提供できるよう心がけていきます。
各疾患の化学療法については各科担当医師へ、副作用へのケアなどについては通院治療センターまでお気軽にご相談下さい。