和痛分娩とは、陣痛・出産時の痛みを和らげ、出産を行うことです。
和痛分娩は痛みを和らげることのため、痛みが全くないという訳ではありません。
痛みが少なく、妊婦さんへの負担が少ないため、出産後の回復が早いと考えられています。
麻酔は硬膜外麻酔を用います。
硬膜外麻酔は腰のあたりから針を入れ、硬膜という膜の外にカテーテル(細い管)を挿入します。そこから局所麻酔薬を入れて痛みを和らげていきます。硬膜外カテーテルの挿入は麻酔科医が行います。
通常分娩の費用に10万円が追加となります。
※麻酔を開始した時点で、和痛分娩の追加費用が発生します。
◆対応時間
麻酔科医が緊急手術等で対応困難な場合や、
夜勤帯・土曜・日曜・祝日・年末年始は和痛分娩を行うことはできません。
・通常は数分で痛みが和らぎますが、効果が不十分である場合、
硬膜外カテーテルを再挿入する場合があります。
・麻酔を始めた後に、陣痛が全く分からなくなるほど、麻酔が効いている場合、
あるいは分娩の進行状態によっては一時的に麻酔を止めることがあります。
・痛みのため麻酔を行う体位が取れない場合、硬膜外麻酔ができないことがあります。
・飲食 和痛分娩中は原則食事を禁止しています。少量の飲水は可能です。
・歩行 麻酔開始後は原則としてベッド上で安静にしていただきます。
和痛分娩の安全性は確立されていますが、いくつかの副作用もあります。
いずれの場合においても、適切に初期対応を行い、重篤化を防止します。
・分娩遷延
・血圧低下
・頭痛
・発熱
・排尿障害
・腰痛、下肢の神経障害(分娩後)
・心拍数の低下
※赤ちゃんの心拍数が回復しない場合、緊急帝王切開を行うことがあります。
・局所麻酔薬中毒
・高位・全脊髄くも膜麻酔
・硬膜外血腫・膿瘍
・薬剤アレルギー神経障害、アナフィラキシーショック
お問い合わせは産婦人科外来へお声がけください。
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