臨床工学技士は、人が生きていくうえで必要な「呼吸・循環・代謝」といった生命維持につながる機能を補助または代行する装置、すなわち「生命維持管理装置」の操作および保守管理を主な業務としています。当院での生命維持管理装置の具体例をあげると人工呼吸器・人工心肺装置・補助循環装置・急性血液浄化装置・人工透析装置などがあります。また、院内で使用する輸液ポンプ・シリンジポンプ・経腸栄養ポンプ・PCAポンプと呼ばれる医療機器の保守管理や、保育器、パルスオキシメーターなどのの保守管理も行っています。
当院の臨床工学室は呼吸・循環・代謝に合わせた部門になっており、「集中治療・機器管理部門」、「手術室・IVR部門」、「血液浄化センター部門」の3部門にわかれています。各部門には専任者とローテーターを配置しています。そして当直およびオンコール体制をとり、365日対応しています。装置の操作や管理以外にも教育業務に力を入れており、院内の色々な職種のスタッフに様々なテーマで勉強会を開催しています。また毎年3校の臨床工学技士養成校の実習生も受け入れています。
臨床工学室は自分達の操作する装置はもちろんのこと、院内にある様々な医療機器に対し「安全で清潔なME機器を提供する」ということを目標に業務にあたっています。
安全且つ清潔に整備されたME機器の提供」、「生命維持装置の操作技術の向上に努める」を目標に専門性を高め(各認定士の取得)、各学会や勉強会などにも積極的に参加し、新しい知識・技術を学び、質の高い安全な医療の提供を心がけています。
従来は全員が何でもできるジェネラリスト育成方式でありましたが、業務領域の増加により2008年から2部門体制を、2021年より3部門体制となり、スペシャリストとジェネラリストの融合方式で行っています。階層により専任者とローテーターを配置する方式です。将来的には3~4部門を考えています。臨床工学技士である以上色々な業務を体験したいという個人の考えと、患者さん側に立った専門者に治療してもらいたいという考えの融合です。若い技士はローテーションで色々な業務を経験し、上級技士になったら専門性を目指すという考えです。臨床工学の先端病院は既にこの体制であり、総合病院では将来一般的になると思います。
患者さん=自分・家族」と考え、安全に整備されたME機器の提供と操作技術向上に努めます。
もし、自分の「家族・恋人」が入院したら・・・
と、いろいろ上げたらきりはないですが、上記のように考えると自ずと答えがでるものです。常に基本理念の「患者さん=自分・家族であることを忘れない」。「自分の持っている力は100%出し切る」ことで、協同病院の高いレベルに負けないよう日々努力しています。
基本方針 1.清潔で安全に整備された医療機器を提供します。
2.各部門が専門性を持ち、質の高い医療を提供します。
3.他職種から信頼される臨床工学技士を目指します。
4.各部門が協力し合い、臨床工学室の発展に努めます。
呼吸治療専門臨床工学技士 |
3学会合同呼吸療法認定士 |
認定集中治療関連臨床工学技士 |
認定医療機器管理臨床工学技士 |
臨床ME専門認定士 |
不整脈治療関連専門臨床工学技士 |
心血管インターベンション技師(ITE) |
植込み型心臓不整脈デバイス認定士 |
体外循環技術認定士 腎代替療法専門指導士 |
血液浄化関連専門臨床工学技士 |
認定血液浄化臨床工学技士 |
透析技術認定士 |
透析技能検定2級 |
認定臨床実習指導者 |
日本急性血液浄化学会認定指導者 |
日本病院会 医療安全管理者 |
日本臨床工学技士会 |
日本呼吸療法医学会 |
日本集中治療医学会 |
日本心血管インターベンション治療学会 |
日本不整脈心電学会 |
日本生体医工学会 |
日本人工臓器学会 |
日本体外循環技術医学会 |
日本透析医学会 |
日本透析アクセス医学会 |
日本アフェレーシス学会 |
日本急性血液浄化学会 |
日本血液浄化技術学会 |
神奈川県臨床工学技士会 神奈川呼吸療法研究会 |
さがみ野血液浄化技術懇話会 |
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