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不整脈治療について

1. カテーテルアブレーション

頻脈発作が出現し持続してしまう患者様が適応になります。その原因は様々ですが、頻脈による動悸に対しては、持続すると心不全の原因になったり、心房細動が原因の場合には脳梗塞を起こしたりします。そのため、お薬で脈を正常化させたり、脳梗塞予防の治療が必要になったりします。また、頻脈性不整脈に対しては、お薬による治療だけでなく、カテーテルアブレーションが有効である可能性があります。 カテーテルアブレーションによる治療は日本の高齢化により、心房細動がその内の8割を超えると言われています。心房細動の患者様は、2030年には100万人を超えると推定されています。当院では、心房細動に対する治療を中心に、その他の頻脈性不整脈に対しても積極的に治療を行っております。
また、心房細動に対するアブレーション後、術後3ヶ月、1年後、2年後、3年後と24時間心電図を施行し、再発の有無を確認しております。

1)バルーンアブレーション

Ⅰ.レーザーバルーン

当院の心房細動アブレーション治療の特徴として、従来の高周波を用いたカテーテル治療だけでなく、レーザーバルーンというシステムによる治療も積極的に行っています。レーザーバルーンは、内視鏡を用いることにより肺静脈の中を見ることが出来るため、治療部位を直接見ながら決めることが出来ます。
当院では2022年5月より導入しており、国内でも有数の件数を行っております。
また、当院でレーザーバルーンアブレーションを施行いたしました患者様の術後1年の成績では、90%を超える洞調律維持率が得られています。

Ⅱ. クライオバルーン

また、2024年の不整脈治療ガイドラインにて再発性症候性の発作性心房細動に対するクライオバルーンの有用性の報告があり、当院ではクライオバルーンも導入しています。
クライオバルーンはバルーン内で気化した亜酸化窒素ガス(冷却剤)がバルーンの接触する心筋組織から熱を奪うことで、肺静脈の一括隔離を目指すシステムになります。また、病状的には適応であってもクライオバルーンは肺静脈の血管径によって使用できない方もおられるため、事前の造影CT等を用いてレーザーバルーンとの使い分けを行っております。
また、当院ではクライオバルーンのみでなく、アブレーションカテーテルでもクライオシステムを使用可能となっております。クライオアブレーションの利点としては、正常伝導路近傍の不整脈治療が安全に出来るという特徴があります。具体的には、上室性頻拍の一つである、房室結節リエントリー性頻拍や正常伝導路近傍の副伝導路症候群、心房頻拍等も適応疾患となります。

2)パルスフィールドアブレーション

当院では、20245月に本邦で薬事承認を受けたパルスセレクトパルスフィールドアブレーションを導入しています。パルスフィールドアブレーションはカテーテル電極に極短時間のパルス電圧をかけることにより電場(パルスフィールド)を形成し、心筋細胞に作用して細胞膜に穴を開け壊死させることにより治療を行います。

他のアブレーションシステムと異なり、心臓周囲の組織である食道や横隔神経といった組織への影響が少なく、合併症が起こり難いのが特徴となっております。

また、パルスフィールドアブレーションでは、溶血という合併症が起こりやすいとの報告がありますが、当院で導入しているパルスセレクトパルスフィールドアブレーションシステムでは比較的起こり難いとされています。

2. ExTRa Mapping

通常の治療で治療困難である難治性心房細動の患者様へは、ExTRa Mappingという特殊なシステムを用いた治療を行うことにより心房細動を停止させ、脳梗塞予防、心不全への進行を抑制させるよう努めています。
当院ではExTRa Mappingを再発患者様に積極的に使用しており、年間10件程度の使用実績となっております。

2. デバイス治療

1. 徐脈性不整脈

徐脈とは具体的には1分間あたり50回以下の脈(心拍数)が遅くなっている状態を指します。ふらつき、めまい、失神(一時的に意識が無くなる)といった有症状の患者様に対しましてはペースメーカという箱型の機械を皮下に埋め込み、静脈から心臓へリードと呼ばれる電線を挿入し、リードを機械と接続し電気刺激にて心拍数を維持する治療です。以前はペースメーカ留置後には核磁気共鳴装置(MRI)の撮像は不可能でしたが、現在、当院いて採用している機器はほぼMRI対応機種としており、待機的なMRI撮像は可能となっております。(撮像時にペースメーカを特別な設定に変更する必要が有るため、緊急時にはMRI撮影は出来ません)
ペースメーカそのものの大きさも徐々に小さくなっており、メーカーや機種にもよりますが、現在は、縦約4-6cm、横約4-5cm程度です。
当院では新規植え込み、電池交換を合わせて毎年100件以上のペースメーカ手術を行っており、8割以上は新規埋め込み手術になります。
また、当院における最近のリード付きペースメーカ埋め込みの特色としまして、適応疾患の方に対しては刺激伝導系ペーシングを積極的に行っております。

ペースメーカサイズイメージ

また、当院では一部の適応となる方へはリードレスペースメーカというカプセル型のペースメーカの埋め込みも行っています。心房細動が続いている方や、一部透析中の方が適応となります。大きさは直径2cm程度であり、重さも1.75gと軽量化されていますが、電池寿命も一般のペースメーカとほぼ変わりません。心臓へ直接埋め込むため、胸に傷が無く、感染の心配も少ないと言われています。
当院では年間5-10件程度のリードレスペースメーカの手術を行っております。

リードレスペースメーカイメージ

2. 頻脈性不整脈

頻脈とは具体的には1分間あたり100回以上の脈(心拍数)が速くなっている状態を指します。突然死を来すような疾患に関しては埋込み型除細動器(ICD)というペースメーカと似た形状の機械を皮下に埋め込み、不整脈の出現を365日24時間監視し、不整脈発生時には機械から速やかに電気刺激や電気ショックで停止させます。
メーカーや機種にもよりますが、ICDの大きさは縦約7.5-8cm、横約5-6cm程度であり、ペースメーカと比較してやや大きめです。
当院では低左心機能の方に行う両心室ペーシングと合わせて年間10件程度の手術を行っております。

ICDサイズイメージ

3. 不整脈の検出

失神時に頭部に外傷を負う、または、原因不明の脳梗塞で心房細動に伴うものが疑われている方など、症状出現時に心電図が確認できておらず、ペースメーカやカテーテルアブレーション、お薬による治療の適応となるかどうか判断ができない患者様へは左胸に埋込み型心臓モニター(ICM)の埋め込みもお勧めしております。
大きさは機種によって異なりますが、縦49mm×横9.4mm×厚さ3.1mm程度と非常にコンパクトになっており、左胸に埋め込んでもほとんど目立ちません。

ICMサイズイメージ


当院の不整脈診療は最新の装置、設備も用いながら、患者様に合わせた治療を行っております。
不整脈でお困りの方は当院循環器内科外来へ御相談下さい。

受診について

当院は、地域医療支援病院として、地域の医療機関と日ごろから連携体制を構築しています。診療において紹介患者さんを優先させていただいております。患者さんにおかれましては、この趣旨にご理解いただき、当院を受診される際には、かかりつけ医や他医療機関などからの紹介状をお持ちいただけるようお願い申し上げます。

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